修験道の儀式

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毎年4/2になると、栃木県日光市にある日光山輪王寺修験道の儀式が行われます。

修験道とは、山岳信仰と仏教が合わさった宗教で、修験者とは、山にこもって厳しい修行を行う僧侶または山伏のことを指します。

強飯式とは、「三天合行供・採灯大護摩供」、「強飯頂戴の儀」、「がらまき」から成り立ちます。
この儀式は、無病息災、商売繁盛、厄除けなどのご利益があると言われています。

3構成から成り立っていますがそれぞれに意味があり、簡単に説明しますと、僧侶・山伏・頂戴人が輪王寺の本堂に入り、1本のろうそくの灯りのみで読経をし、護摩を焚く、これが三天合行供・採灯大護摩供にあたります。
火を焚き祈ることで、災難を防ぎご利益を授かるというものです。

また、この儀式が終わると、堂内に明かりがつき、大盃に酒が注がれ、山伏が飲め飲めと囃し立て、頂戴人がそれを飲み干す。
その後、山伏が今度は約5kgのご飯を喰え喰えと囃し立て、頂戴人の頭上へ持っていきます。
頂戴人が勘弁してくれとご飯を頭に乗せることで儀式が終了します。
実際にご飯を食べるのではなく、あくまでも儀式です。
5kgの重さを頭に乗せることが出来ない場合は、僧侶が手助けするそうです。
この儀式は、強飯頂戴の儀というものです。
頂戴人は、無病息災、商売繁盛、厄除けなどを授かります。

また、この儀式が終わると、頂戴人らが儀式で授かった服を他の人々に分け与えるため、宝槌や福杓子を参拝者にまきます。
この儀式ががらまきです。

見学は誰でも申し込めますが、先着順で人数が制限されています。

珍しい儀式ですので、一度見学してみたいものですね。